【インタビュー】Kisshomaru Shimamura【海外からも注目される若手フォトグラファー】

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出典:kisshomaru.com

 

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「いま」を切り取り「いま」を問うフォトグラファーKisshomaru Shimamura

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ファッション写真を中心に、広告やイベント撮影、ストリートスナップなど幅広く活動しながら国内だけではなく、パリやポートランドといった海外でも積極的に撮影を行っている。
たくさんのラブコールと期待を寄せられるKisshomaruさんに写真に馳せる日々の想いや日常についてお話を伺いました。

 


 

  写真を撮るということ。

 

カメラをはじめたきっかけについて教えてください。

ーおじいちゃんからカメラを借りたことがきっかけです。そのとき写真の面白さに気づき、好きだった洋服に焦点を当てたいわゆるファッションスナップを撮り始めていきました。基本的には人物メインですが、いまはなんでも撮ります。でもやっぱりルック撮影や雑誌の撮影が好きで、もっとやりたいです。

 

撮影のとき意識していることを教えてください。

ー仕事とプライベートだとちょっと変わってくるのかなぁ。仕事だとクライアントの要望を念頭に置きつつ見せ方をじっくり考えます。プライベートで知人を撮るときは普段は見せないような瞬間を引き出したいと思ったりして、どちらにせよ難しいこともあります。でも共通していることはフレームの中に「いま」を凝縮させる意識で撮っていることです。あの一瞬が確かに存在したという事実を写真のなかに集約しているイメージで。カメラだけでなく音楽や映像、ペインティングも同じで、様々なアートが「生」の感触を集約していると思います。

 

写真を撮ることの面白さとは。

ー写真を撮ることは選択の連続だから、面白いです。カメラを構えるところから、選び取る景色、その角度や時間や撮り方すべてが自分だけの選択で自分だけのもの。一枚一枚を大切にしています。あとは撮影の時、本当に「今はまったな」と確信するときがあります。そんな時はちゃんとモデルさんもわかっているし、仕上がりも良い。その一瞬を見つけ出すことを大切にしています。

 

今までで印象的だった撮影はありますか。

ー勿論たくさんあるけれど、ポートランドにいたときにベテランのヘアメイクや有名なモデルといったとにかく才能ある人たちと一緒に作品をつくったときのことは忘れられません。シャッターを押すことの責任や一瞬の重みをあんなに強く感じたことはなかったと思います。

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出典:kisshomaru.com

 

カメラマンの仕事において大切にしていることを教えてください。

ーカメラマン、モデル、デザイナーそれぞれ持つ“当たり前”や好みがあるからこそ、みんなのこだわりの共通項を見つける努力は大切にしています。わすれてはいけないのがお互いをリスペクトすること。大げさだけな言い方だけれど相手と家族みたいな関係になって作品を作ろうと思っています。初対面ですぐ撮影を始めてしまうのと、カフェでお茶してから撮影するのでは全然違う。やっぱりなにをするにもコミュニケーションが大事だと思っています。初めて仕事する相手のことは事前リサーチして、話題の種を考えたりもします。いやらしくない程度に、ですけど(笑)

 

10月には自身3度目となる個展を開催されましたが、そのときに感じたことを教えてください。

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出典:kisshomaru.com

 

―先日開催した個展では「死」をテーマに、未発表の写真を展示しました。人は誰でも死ぬとわかってはいるけれど、「死」を常に意識して生きるのは難しい。それでも、僕はもっと「死」と向き合っていきたいと考えています。それが、「生きる」ということだと思うから。どんな風に「死」とむきあって「いま」を生き抜くのか、その姿勢がそれぞれの人生になるのだと思います。だから、僕の展示会に足を運んでくれた人が少しでも「死」について触れて、「生」を持って帰ってくれたらうれしいなぁと、そんな気持ちで個展を開きました。やっぱり実際に足を運んで写真を、作品を見てもらうことが大切だと思っています。作品はスマホみたいな小さな画面で画像として見られるためのものじゃないから。足を運ぶといえば、日本では個展や美術館といったアートを感じられる場所に行くことを特別視するような傾向があったりなんだかアートを現実と一線おいて考えていますよね。僕はもっとアートを身近なものとして、散歩コースの途中に組み込むくらいの気持ちでいいのに、と思っています。

 


 

写真を撮るわたし。

 

Kisshomaruさんの思う自分自身とは。

ー自分の事は器用貧乏なタイプだと思っています。写真に関しては基本的にジャンルを決めることなくなんでも撮るし、撮れる。だからこそ逆に言うと、僕らしい写真の「型」はまだ持っていなくて。でも、写真の「型」がないのはいつもそれぞれのモデルさんの「最大限」を見つめようとしているからだとも思っています。悪く言えば「個性」がないということにもなるんだけれど、自分なりの柔軟性があるのかなと。もちろん人に覚えられる「個性」も羨ましいんですけどね!けれど周りには僕の写真には僕らしい匂いがあると嗅ぎ分けてくれる人もいるので、自分が思っている以上に写真には僕が滲んでいるのかもしれないなぁ。

 

影響を受けた人はいますか。

―最近では、この前の展示で題材にしたモデル兼アーティストのエレンという女の子ですね。すごく、次元を超えた子で常識をぶっ壊してくれた子です。初対面の時から、ペインティングで全身にペンキを浴びていて(笑)ぶっとんでるだけではなくて、頭もよくていろんな観点で話をしてくれたのがまた印象的でした。彼女を見て、やりたいことやって生きている人は眩しいくらいに素敵だと感じて僕もやりたいこと貪欲でいたいと思いました。

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いま興味があることはありますか。

―先日、大学の講師で博士号を取得している方とお話する機会があって、写真とかアートという”非言語的”なものを、対照的ともいえる”言語的”な哲学と掛け合わせて考えることは面白いなと感じました。写真や絵を見て「なんかいいな」と感じ取るのはすごく感覚的で良さを言葉で説明し尽くすのは難しいしナンセンスだけれど、”言語的”に読み解けるのだとしたらアートが人に与え得る可能性は広がっていくのではないかと思います。

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出典:kisshomaru.com

 

 

今後挑戦したいことはありますか。

雑誌やルック撮影はもちろんですが、個展を開いてみて自分の思うままに空間全体を創る作業に魅力を感じたので空間デザインとかやってみたいです。あと、「生」で人とあうことの楽しさを改めて感じたので、もっと人と人が出会ったり、繋がったり、刺激を受けあえるような場所をつくれたらいいなと考えています

 

Kisshomaruさんにとって刺激とは。

自分には「ないもの」に触れた瞬間。刺激は自分とは異質なものと出会った時に起こる反応だから、「違う!」と気付けた時にはもう刺激が起きているんだと思います。思えば論理化していないだけで触れるもの出会うのものすべて他者であってちがうものだから、本来的には「生きること」それ自体が刺激じゃないでしょうか。

 

Kisshomaruさん、ありがとうございました。

▼Kisshomaru Shimamura

 

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