【インタビュー】丸本貴司【読モマガジン設立者】

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編集アルバイトを経て「BiDaN」「B-st.」の編集者としてスタートした丸本貴司(まるもとたかし)さん。

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「B-st.」休刊後「男のモテ髪カタログ」の編集長を務めたり、ウェブマガジン「読モマガジン」を立ち上げ(~2013年9月30日)、2011年11月からWEGOで新メディアの立ち上げを始めた丸本さんに、編集のお仕事についてお伺いしました。

 

―メディア業界に入ったきっかけは?

在学中からメディアの仕事をしたいとは思っていたのですが、大学4年になっても就活をしていませんでした。スーツにネクタイっていうのが、どうしても想像できなくて。卒業して半年くらいたってから、家から近かったキャロットタワーでたまたま「BiDaN」編集部のアシスタントを募集していて、応募したら受かったのがきっかけです。

―大学生時代に編集のアルバイトはしていましたか?

全くやっていませんでした。でも本が好きで、村上龍の小説で『愛と幻想のファシズム』という小説でメディアを使っていろいろなプロジェクトをやっていくゼロという登場人物が出てきて、それに憧れて僕もメディアを使う職業につきたいとぼんやり思っていました。

―アシスタントはどのような仕事をするんですか?

雑用がほとんどですね。唯一読者ページだけは任せてもらえたんです。それからどんどん自分から提案したら、いろいろとやらせてもらえるようになって、気づいたらアシスタント時代に70ページくらい担当できるようになっていました。

―アシスタント期間はどれくらいでしたか?

1年くらいです。頑張って会社に貢献していたつもりだったので、「正社員にしてください!」と言ってみたらすぐになれました(笑)当時アシスタントは2人いて、僕と、あとのもう1人は現在フリーのライターとして活躍しています。同期と呼べるのはその人くらいなので、困ったときや進路に迷ったときはよく相談しあったりしています。

―アシスタント時代の具体的なお仕事はどのようなものでしたか?

スナップ、ヘアスタイル企画、インタビューものなどですね。3か月くらいたった頃には、アシスタントというよりは編集者として働いていました。最初は自給850円で!しかも徹夜もあって、残業代もでませんでしたね。正社員になっても給料的には………(笑)。

―取材のおもしろエピソードを教えてください。

芸人さんに初体験のときのエピソードを聞く連載をやっていたのですが、まずは自分の初体験のエピソードを話しました(笑)恥ずかしいけど、相手に心を開いてもらわないといけないので。

―読モマガジンを始めるときは、どのように読者モデルさんを決めたんですか?

今年の3月くらいに、もともと仲の良かった人気読者モデルの阪西佑太、鈴木勤、平田遥、北村諒に声をかけてはじめました。ひっそりとスタートして、その後、米重晃希などに出会って誘って今の形になっています。

―なぜ、モバイルコンテンツをはじめようと思ったのですか?

これから編集を始める人はみんな同じような壁にぶち当たると思うのですが、本当に雑誌が売れない時代なんです。「B-st.」や「BiDaN」が休刊になって、人ごとではなくなってきたなと思って。それで、ブログを初めとしたSNSが盛り上がってきてたので、無料で見れるケータイコンテンツビジネスをやろうってことになったんです。それにウェブコンテンツは雑誌と比べて、予算がかかならくてもつくれますし。

ちなみに、読モマガジンは普通のビジネスじゃ考えられないくらいの予算で立ち上げました。今では広告収入で黒字になっています。これも読者モデルたちのおかげですね!

―読モマガジンのWEBの運営は誰がしてるのですか?

誰でも構築できる簡単なソフトがあって、僕1人で運営してます。

―編集全体でやりがいはありますか?

最初の頃は面白い人たちと仕事ができることが、楽しかったですね。僕は水嶋ヒロの連載を担当していたんですが、最初は全然有名でなかった彼が努力して挑戦していくことで、だんだん有名になっていくんです。一緒に歩いていても、明らかに周りの目が違ってきてるのが実感できました。そういう姿を見ていると、自分も頑張って編集者として上に昇っていかなければと思うようになりました。

そのように山本裕典、水嶋ヒロなどの有名人をはじめ、多くの読者モデルやタレント等、今をトキメク人たちと仕事ができます。

―つらいと思ったことはありますか?

雑誌の売れ行きが実際問題悪くなっていっているところ。これからさらに売れないかもしれません。雑誌部門をやめようという会社もでてきています。全体的に編集者が暗くなってきている気がします。

読モマガジンは広告でまかなっていますが、広告収入だけでは限界かなぁと思っていて。出版社でウェブメディアをやることが、効率的じゃないなって感じてます。それでまったく新しいビジネスモデルをつくって、11月からWEGO(アパレルメーカー)でお世話になることになりました。何か大きなことを実現できるかもしれません。これが成功すれば、暗い雰囲気の編集者たちの新しい進む道になると思うので、がんばりますよ。

―イベントを行っていますが、その経緯はなんですか?

僕が仲間とやっているRED CIRCLE WEB MAGAZINEは、THE RED CIRCLEっていうイベントからはじまったんです。このイベントは俺と読モの平田遥と、仲のいいカメラマンの3人でオーガナイズしました。

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―出版社で働く上で必要となる能力はなんですか?

好奇心が旺盛なこと、あとは人が好きなことですね。

―大学生時代はどのような学生でしたか?

あまり学校に行っていませんでしたね。1年の時10単位くらいしかとれなくて。音楽が好きだったのでよくクラブに遊びに行ってました。あとはクラブイベントがしたくて、人を集めるためにオールラウンドサークルを自分で立ち上げたりしてました。

―学生時代やっておくべきことはありますか?

人との繋がりをつくっておいたほうがいいですね。イベントやるなり、読者モデルやるなり、何かに挑戦したほうがいいと思います。

実際、人との繋がりは本当に大事だと思います。人との繋がりから仕事が見つかることもありますし。あとはその繋がりをどう活用するかが重要ですね。

―雑誌を読んでいると同じような企画ばかりに感じることがあるのですがなぜなんでしょうか?

前提として、雑誌って印刷代だけでうん千万かかることが多いんです。だから出版社もなかなか冒険できなくなってきているかもしれないですね。WEBにしても広告収入もどんどん下がってきているので、メディアを取り巻く新しいビジネスモデルが必要になってきていると思います。

―実際、出版業界の中で転職とかってできるのでしょうか?

実はそこがちょっと怖いとこなんですよね。休刊になって、編集チームが解散になると、無職になる可能性もあります。編集部っていうチームに所属しているだけで満足していては、つぶしがきかないっていうか。だからこそ、これから出版を目指す人には「自分がメディアになる」つもりで頑張ってほしいですね。

―最後に、丸本さんにとって刺激とは何ですか?

今は自分がメディアになることですね。だからこうやってインタビューしてもらうことが、何よりも刺激になってます!

ありがとうございました!!